ビカクシダ(コウモリラン)に付く害虫で圧倒的に多いのがカイガラムシ、次いで乾燥期のハダニです。どちらも早期発見なら物理的に取るだけで済みますが、放置すると増えて株を弱らせます。まずは症状から犯人を特定しましょう。
症状から害虫を特定する
| 症状 | 疑う害虫 | 発生しやすい条件 |
|---|---|---|
| 葉や付け根に白い綿状・茶色い殻状の粒が付く/ベタつく | カイガラムシ | 風通しが悪い・年中(室内でも発生) |
| 葉の色がかすれる・葉裏に細かいクモの巣状の糸 | ハダニ | 乾燥期(夏・エアコンの部屋) |
| 新芽や柔らかい葉がかじられる・光る這い跡 | ナメクジ(屋外) | 屋外・梅雨 |
| 小さい虫が水苔の表面を飛ぶ | キノコバエ類 | 常に湿った水苔 |
⚠️ 葉の表面の白い粉(星状毛)は害虫ではありません。ビカクシダ本来の保護組織なので拭き取らないでください(→貯水葉と胞子葉の見方)。見分け方は「増える・動く・ベタつくなら虫、均一に生えているなら星状毛」です。
カイガラムシの駆除
- 物理除去が基本: 使い古しの歯ブラシや綿棒で、殻ごとこすり落とします。幼虫は葉の付け根・貯水葉の裏に潜むので念入りに
- 数が多い場合は薬剤を併用: マシン油乳剤(冬向き)や、浸透移行性の殺虫剤(オルトラン系など園芸用)が有効です。製品の適用作物・希釈倍率に従ってください
- 再発前提でチェック: 一度発生したら、2週間おきに同じ場所を点検します。取り残した幼虫が再繁殖するのが典型パターンです
排泄物(ベタつき)はすす病の原因になるので、駆除後に軽く拭き流しておきます。
ハダニの駆除
- ハダニは乾燥が大好き・水が苦手。まず葉裏まで念入りに水をかける(葉水)だけでかなり減ります
- しつこい場合はハダニ用の殺ダニ剤を使用します(同じ薬剤の連用は効きにくくなるためローテーションが基本)
- エアコンの効いた乾燥した室内で夏に発生しやすいので、霧吹きの習慣が予防になります
常備しておくと安心な1本
カイガラムシ・ハダニの両方に使える園芸用の殺虫殺菌スプレーを1本常備しておくと、見つけたその場で対処できます(適用・希釈はラベルに従ってください)。
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ナメクジ・キノコバエ(屋外・過湿系)
- ナメクジ: 屋外管理・梅雨時期の夜に新芽を食害します。見つけ次第捕殺、鉢や板の裏もチェック。誘引駆除剤も有効です
- キノコバエ: 水苔が常に湿っていると発生します。「乾いたらたっぷり」のメリハシをつけて表面が乾く時間を作るのが根本対策です(→水やり)
予防が最大の対策
| 予防策 | 効果 |
|---|---|
| 風通しを確保する(サーキュレーター) | カイガラムシ・蒸れ系の万能予防(→夏越し・猛暑対策) |
| 水やりのたびに葉裏・付け根を見る | 早期発見。数匹のうちなら物理除去だけで終わる |
| 新しく買った株は数週間隔離する | 持ち込みが最大の感染経路 |
| 枯れ葉・ゴミをためない | 隠れ家をなくす |
予防の主役アイテム
予防表の筆頭「風通しの確保」にはサーキュレーターが定番です。
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まとめ
- ビカクシダの害虫はカイガラムシが筆頭、乾燥期はハダニ
- 白い粉(星状毛)と間違えない——均一なら正常、増える・ベタつくなら虫
- 早期なら歯ブラシで物理除去、多発時は薬剤併用。2週間おきの再点検が肝
- 予防は風通し・観察・新入り株の隔離
害虫以外の不調(変色・しおれ等)は、症状別の診断ページからどうぞ(→トラブル診断)。



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