ビカクシダの水苔の扱い方|戻し方・巻き方・交換時期まで

ビカクシダの水苔の扱い方|戻し方・巻き方・交換時期まで 育て方

板付けでも鉢でも、ビカクシダ(コウモリラン)の用土は水苔が基本です。乾燥水苔を「戻して・絞って・巻く」だけなのですが、戻し方が雑だと吸水ムラやカビの原因になり、量を間違えると過湿で根腐れします。この記事では水苔の実務——戻し方・使う量・巻き方・交換時期——をまとめます。

乾燥水苔の戻し方

乾燥水苔の戻し方4ステップ図

  1. 必要量をほぐしてバケツへ(戻すと体積が数倍になるので少なめから)
  2. 水を注いで浸す。目安は30分〜数時間。急ぐときはぬるま湯で時短
  3. 全体が均一に湿ったら、軽く絞って「握って水がしたたらない程度」にする
  4. ほぐしてふんわりさせてから使う
  • ポイント: 戻しが浅いと芯が乾いたままで吸水ムラに。芯まで均一に湿らせてから絞るのが肝心です
  • 一度に使い切れなかった戻し水苔は傷みやすいので、使う分だけ戻すのが基本

使う量と硬さ(板付けの場合)

項目 目安
株の根鉢を包んでこんもり半球になる程度。多すぎると乾かず過湿に
硬さ ふんわり〜中くらい。カチカチに固めると水も空気も通らない
成長点まわり 水苔で埋めない。成長点は必ず露出させる

「たっぷり巻いたほうが安心」は逆で、乾きにくい厚巻きは根腐れの近道です(→根腐れの対処)。迷ったら薄め・少なめから。詳しい固定の手順は板付け記事へ(→板付けのやり方)。

水苔の品質の見方

水苔は等級(AAA等)と産地で品質が分かれます。長い繊維がしっかり残っているものほど扱いやすく崩れにくい、と覚えておけば十分です。細切れの安価品は板付けだとポロポロ崩れて使いにくいことがあります。具体的な製品の比較は道具記事で扱う予定です。

交換時期——「崩れてきたら」

水苔は消耗品ですが、頻繁な交換は不要です。

サイン 判断
触るとボロボロ崩れる・泥状になってきた 交換どき(目安2〜3年)
乾いても水を吸わなくなった 交換どき(吸水力の寿命)
表面に白いふわふわ(カビ) まず風通し改善。広範囲なら交換(→カビ対策
見た目が古いだけで形は保っている 交換不要。触らない

交換(巻き直し)は生育期(春〜初夏)に行います。古い水苔は根に絡んだ部分を無理に全部取らず、外側だけ替えると株の負担が小さくて済みます。

よくある失敗

  • 戻し不足のまま使う → 内部が乾いたままで水やりしても吸わない
  • ぎゅうぎゅうに固く巻く → 通気ゼロで根腐れ
  • 成長点を埋める → 新芽が出られない・腐る(→貯水葉と胞子葉の見方
  • 年1回のペースで巻き直す → 触りすぎ。株は動かさないほど機嫌がいい

扱いやすい水苔

繊維がしっかりしたNZ産AAA等級なら、戻す・巻くの作業が格段にやりやすくなります(→板付け材料おすすめ)。

まとめ

  • 戻し方は「浸す→芯まで湿らす→軽く絞る→ふんわり
  • 量は少なめ・ふんわりが正解。厚巻き・固巻きは根腐れの元
  • 交換は崩れてきたら(2〜3年目安)、生育期に外側だけ
  • 成長点は絶対に埋めない

板付け全体の手順はこちら(→板付けのやり方)。100均材料で試す方法もあります(→100均で板付け)。

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