ビカクシダ(コウモリラン)は樹木などに着生して育つ植物なので、板に水苔で固定して壁掛けにする「板付け」が定番の植え方です。難しそうに見えますが、手順とコツを押さえれば初心者でもできます。最大のポイントは「株をしっかり固定すること」。固定が緩いと根が張れず、いつまでも活着しません。
この記事では、必要な材料・手順・適した時期を、日本の住環境での注意点とあわせて解説します。
板付けに適した時期
春〜初夏(生育期の始め)が最適です。これから成長する時期に行うと、活着(根が板に張り付くこと)がスムーズです。梅雨の多湿や真夏の直射が本格化する前に活着させておくと安心です。逆に、成長が止まる真冬の板付けは避けます。
必要なもの
| 材料 | 役割・選び方 |
|---|---|
| 板 | 着生させる土台。コルク・ヘゴ板・焼杉板などが定番。好みとインテリアで選ぶ |
| 水苔 | 株を包み保水する。乾燥品を水で戻して使う |
| ワイヤー/テグス | 株と水苔を板に固定する。テグス(釣り糸)は目立ちにくい |
| フック・ネジ等 | 壁掛け用の吊り金具 |
| (下穴用のドリル) | 板にワイヤーを通す穴を開ける場合 |
材料の具体的なおすすめは道具ガイドにまとめています(→板付け材料おすすめ)。
板付けの手順
- 水苔を戻す:乾燥した水苔をバケツなどで水に浸け、十分に吸水させて絞る。
- 板の準備:吊るす向きを決め、ワイヤーを通す穴やフックを取り付ける。
- 株の根元に水苔をあてる:根鉢のまわりを水苔で包むように配置する。
- 成長点を上に向けて配置:貯水葉が広がる向き・胞子葉が自然に垂れる向きを意識し、成長点(新芽の出る中心)が上になるように置く。
- しっかり固定する:ワイヤーやテグスで、株と水苔ごと板にぐらつかないよう巻き付けて固定する。ここが一番大事。
- 設置して管理:吊るして、水やり(どぶ漬け)をして、活着するまで動かさずに管理する。
活着するまでの管理
根が板に張り付く「活着」までは数週間〜かかります。この間は株を動かさないのが鉄則。ぐらつくと根が定着しません。水やりは水苔が乾いたらどぶ漬けで(→水やりの詳しい解説)。
日本の住環境での注意
- 春に板付け → 梅雨・猛暑の前に活着を目指すと管理が楽。
- 活着前後は蒸れに弱いので、風通しを確保する。
- 室内の日照が足りないと生育が鈍り活着も遅れるため、明るい場所か育成ライトで補う。
よくある失敗と対処
| 症状 | 原因 | 対処 |
|---|---|---|
| いつまでも活着しない | 固定が緩い/動かしている | しっかり固定し、活着まで動かさない |
| 成長点から傷む | 成長点を水苔で埋めた/向きが逆 | 成長点は埋めず、上向きに |
| 乾きが早すぎる | 水苔が少ない | 株元を十分に水苔で包む |
まとめ
- 板付けの適期は春〜初夏
- 必要なのは板・水苔・ワイヤー(テグス)・フック
- 成長点を上に、株をしっかり固定するのが最大のコツ
- 活着まで(数週間〜)は動かさない



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